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森に続く小径を今日も往く。その森の奥深く、生命の泉があふれるところ。思い出すように、懐かしむように、足裏をしっかりと地につけて、歩む。
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卓上で

携帯電話が 震えて

   四月には ここまで 来てもらいたい・・・

と、見知らぬ 女の声。

   そこは どこ?

   それは、貴女が 探すのよ

わけのわからない 電話に 付き合っていられるものか

そう 思ったのも 束の間

長年 使っている お気に入りの 白い洋皿を 見た途端

私は 思い出した。

この皿は、たしか あの頃 親しくしていた 女友達から いただいたものだ。

あの頃、通っていた あの場所のことか?

峠を二つ越え、谷から平地に うねって流れる 川沿いを 

小一時間 走ると 小さく 町が 見えてくる。

四つある橋 のうち、三番目の橋を 渡り

桜の木の ある 寺を 横目に 通りすぎれば

不動明王を祀る あばら家に 突き当たる。

あの頃というのは、たしか 1989年から 1990年にかけての 2年間

妙に、不動明王が つきまとう 2年間だった。

あっちでも こっちでも お不動さんが 顔を出す。

真言を唱える 声明が 私を迎えるように 響いていた

あの時代に

明日から 向かう ということなのだな。

地の底の ずっとずっと 奥底の 体の芯から 揺すぶられた

あの時代を 見るところまで

ようやく 戻ってきた ということなのだな。



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