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森に続く小径を今日も往く。その森の奥深く、生命の泉があふれるところ。思い出すように、懐かしむように、足裏をしっかりと地につけて、歩む。
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卓上で

携帯電話が 震えて

   四月には ここまで 来てもらいたい・・・

と、見知らぬ 女の声。

   そこは どこ?

   それは、貴女が 探すのよ

わけのわからない 電話に 付き合っていられるものか

そう 思ったのも 束の間

長年 使っている お気に入りの 白い洋皿を 見た途端

私は 思い出した。

この皿は、たしか あの頃 親しくしていた 女友達から いただいたものだ。

あの頃、通っていた あの場所のことか?

峠を二つ越え、谷から平地に うねって流れる 川沿いを 

小一時間 走ると 小さく 町が 見えてくる。

四つある橋 のうち、三番目の橋を 渡り

桜の木の ある 寺を 横目に 通りすぎれば

不動明王を祀る あばら家に 突き当たる。

あの頃というのは、たしか 1989年から 1990年にかけての 2年間

妙に、不動明王が つきまとう 2年間だった。

あっちでも こっちでも お不動さんが 顔を出す。

真言を唱える 声明が 私を迎えるように 響いていた

あの時代に

明日から 向かう ということなのだな。

地の底の ずっとずっと 奥底の 体の芯から 揺すぶられた

あの時代を 見るところまで

ようやく 戻ってきた ということなのだな。



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朝霧の なか

一台の 白い車が、一軒の 建物の前に 停まった

それは まるで

霧の一部が とつぜん 車に変身したかのように 見えたものだ

白い服の 若者が、車から降りて

白い門の前に 立つ



建物の中では

ガラスの窓を 通して、娘が それを見ている

若者からは 娘の姿が 見えないらしく

自分を 見つけてもらいたい とでもいうように

しばらく その場で 立ち尽くし

窓を 見上げていたが

やがて、あきらめたのか

若者は ふたたび 車に 乗り、白いもやのなかに 消えていった



声の出ない 娘と

建物の中が 見えない 若者は

そうやって、たった一つの 出会いを 喪ってしまった



「酷い話だと 思わないかね」

耳元で そんな声がして

誰が 私に そう問いかけたのか


わからないままに

私は、黙って うなずいた




 

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津波がくる という夢を 見た

私は 海辺から 山に向かって 

一人の少女を 連れて 逃げた

少女は 中学生くらいで

もう 幼くはなかったが

安全な場所まで 送り届けるのが 大人としての 責任だと 思い

私は 彼女に ついてくるように 言った

彼女は くったくなく 笑ったあと

真剣な表情で 私といっしょに 山に登った

何度も 危ない目に 合いながら

やっと 大丈夫そうな ところまで 辿りつき

民家に 入れてもらい 休んだ



そんな夢を 見たあとに

その少女が 紫色の 振袖を着て 再び 私の夢に 現れた



どうして 彼女が 二度も 続けて 出てきたのだろう?

と、考えても 理由が 思いつかなかったのだが

さきほど、振袖の夢の記事を 書いてから

ふっと、思い出したのは

彼女の名前が 私の名前と 同じだったということだ

夢では、名前が 鍵になることは 珍しくない



少しずつ、とけていく 自分の中の 見えない世界









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教え子が 紫色の 振袖を着て

夢に 現れた

「あの子、もう 二十歳なのか・・・」



私は 自分が 振袖を 着た日のことを 思い出した

大学の 卒業式の ことだ

 

明るく かわいい オレンジ色で

大きな 鼓(つづみ)の柄が 刺繍されていて

華やかだけど 落ち着いた 色合いの 着物だった



さて、その振袖は 元は 姉が 成人式に 着たもので

要は 姉の お下がりだった




私の 記憶の中では、その振袖は 明るく軽い 緑色で

図柄は 全く正確に 覚えていたのに

色だけが 違っていた



どうして 記憶違いしたのか 自分でも わからない

どうしても 私の中の その振袖は 緑色なのだ

姉の 成人式以来 その着物を 目にしていなかったから

ずっと 緑色だと 思いこんでいた

卒業式に 着ようと 包みを 開き

オレンジ色の 現物を 前にして

大きなショックを 受けたことを 思い出す




「振袖」は 「袖を振る」

「袖を振る」とは、魂を呼び寄せるという 呪術的な 意味があると いう



 








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「青い道」と「赤い道」 について 思いを めぐらしながら 眠ったら

こんな夢を 見た。




どこかの学校の グラウンドで

運動会が 催されるらしい。

私は 何か敷物が必要だ と 思い

赤い絨毯と 青い絨毯を 買ってきた。

空は 今にも雨が降り出しそうな 曇天で

それでも 運動会は決行されるらしく

教員たちが 慌しげに 準備を急いでいる。



学校側が用意した 敷物の中に 

私が 用意して買ってきた 青い絨毯に よく似たのがある。

わずかに 色合いが違うが、並べると どちらが 私のものだったか

自分でも わからなくなってきた。



ふと、私は 何かの用事を 思い出し

教頭の ところに 行く。

そこには「ハザマ」という名前の 男性がいて

教頭と 話している。(どうやら テニスの話題らしい)

私は 教頭と「ハザマ」さんの 話の輪に 加わった。

(話の内容は 忘れてしまった)



そこへ、案の定 雨が降り出した。

教員たちが 「これでは 運動会は無理だ」 

片付け始めた。

私は 自分の 赤い絨毯が 学校の敷物と一緒に 片付けられているのを見て

慌てて 「それは 私物です!」

と、言いながら 片付けている人(数学の女性教師)に 駆け寄った。

・・・あ、青い絨毯の方は どうなっただろうか?・・・

と、思って 探してみたが

どこにも 見つからない。

もう 片付けられて しまったのかもしれない。

絶対に 探し出さなきゃ・・・

そんな風に 思っている 夢だった。






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