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森に続く小径を今日も往く。その森の奥深く、生命の泉があふれるところ。思い出すように、懐かしむように、足裏をしっかりと地につけて、歩む。
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寝室がある 西の部屋の 西の窓に、白いバツ印の クモの巣が

払っても 払っても 毎日にようにできていて

それがまた でっかくて

「お前の人生、バツだよ、バツ。ペケでもあるし 罰でもある。」

まるで、そんなふうに クモに言われているようで

毎日が 重苦しく

朝になったら、また あの巣を払おうと 思いながら 

眠ったものだった。




「コガネグモ」の画像検索結果


ある日、近所のお寺で 子どもたちを遊ばせている時のこと

多分、近くに住む お婆さんなのだろう

一人の老婆が、大きなクモを手に持って、私たちに近づいてきた。

「ほら、コガネグモ。」

と、子どもたちに 一匹の大きなクモを差し出した。

私は一瞬ビクッとしたが、老婆は悪びれた様子もなく

「私らが小さい頃は、このクモで よう遊んだもんや。」

と言う。

そのクモは 黄色と黒の縞模様で、毒はないのだそうだ。

それは、家の西の窓に いつもバツの巣を作っていた あのクモだった。

私は、クモで遊んだことなど 一度もないし

ただ、気持ち悪いもの・・・という印象だけがあり

特に、その頃は 

毎日のように バツ印の巣をかけられていたものだから

老婆が、楽しげに クモの遊び方を話してくれている時も

どうにも居心地が悪い感じで、頭は上の空だった。



それから、私は

西の窓のクモを 徹底的に駆除して(巣を払うだけでなく)

ようやく、バツ印を見ないで眠れるようになったのだが・・・。

この、クモが持つ深遠な意味を 知ることになるのは

それから 十年以上も経ってからのことになる。




クモは「世界の創造」の象徴。

言葉という糸で 幻想の世界を紡ぎ、

そうやって出来た言語空間が 我々人間にとっての現実世界。

物質世界という幻想の巣に捕らわれると、巣の外の次元が見えなくなる。

「言葉」と深く結びつく クモ。

カエルと同様、水中から陸へと上がる 境目に存在する。





まだまだ、多くのメッセージを クモは携えている。


このようなことを 全く知らなくても

クモは おかまいなく メッセージを 送り続けてくれたのだ。

おまけに、見知らぬ老婆までが 現れて

クモとの遊び方(付き合い方)を 教えてくれた。

いつか、私が 私自身のクモに気づくときのことを

コガネクモは ちゃんと 予見していたのだろう。





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