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森に続く小径を今日も往く。その森の奥深く、生命の泉があふれるところ。思い出すように、懐かしむように、足裏をしっかりと地につけて、歩む。
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屋根の上から

蛙のような 鳴き声が 聞こえて

見上げると

軒先に 一羽の イソヒヨドリが・・・



蛙だと 思った その声は

イソヒヨドリの 警戒と威嚇 の声だったのだ

雛のいる 巣に 何ものかが 近づいたのだろう



それから 数日たった日の 午後

窓の下に

イソヒヨドリが ぐったりと うな垂れて

死んでいるのを 見つけた



あれだけ 毎日のように

イソヒヨドリの 鳴き声を 聞き

彼らの姿を 何羽も 何羽も 見ているのに

そのムクロを 目にしたのは

初めてのことだった



そこで

思い出したことが 二つ ある



一つめは

家の庭で メジロのムクロを 見つけたときのこと




もう一つは

姿の見えない 鳥の鳴き声を 聞いたときのこと



昔、川のそばに

雷に打たれて 黒こげになり

根元に ごっそりと 大きな穴のあいた 木があって 

その木は、もう 死んでいるように 見えたものだが

葉っぱ一つ つけない 枯れた枝々に

どこからか 鳥が 飛んできた



突然、大きく響き渡る 声で 鳴き始めたものだから

私は 驚いて、木を見上げた

枝には 一枚も 葉っぱが なくて

小さな虫なら ともかく

鳥が 隠れられる場所は ないはずだ



なのに、どこにも 鳥の姿が 見えなかった

でも、鳴き声は 間違いなく その木の上方から 聞こえたのだ

鳥は ずっと 同じ調子で 鳴いていた

私が 今まで聞いたことのない メロディーだった

今 思えば、あれは イソヒヨドリに 間違いない
 
なぜ、あのとき イソヒヨドリだと 思わなかったのかが

不思議なくらいだ

イソヒヨドリは いろんな鳴き方を する

ということを 失念していた



昨日 イソヒヨドリの ムクロを見て 

そのことに 気がついた

おそらく

イソヒヨドリのムクロ と その気づきの間に 

私の あずかり知らぬ ネットワークが 張り巡らされたのだろう

伝言に次ぐ 伝言に次ぐ 伝言・・・

いくつもの 伝言を経て

私に もたらされたものが

今は、まだ 見えない




今日も、イソヒヨドリの 声が 

夕暮れの空に 響いている

伝言 伝言 伝言・・・






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